Pioneer A-N701 (アンプ)

ヤフオク！で落札されました。つきましては「売却済」となります。

再入荷はわかりません。古物品は時の縁なのでいつ同様の物が当方の手元に巡ってくるかは誰にもわかりません。時々「あの商品の再入荷はあるか？」と問い合わせがありますが、古物品で同等の物が巡ってくることはほとんど無いとお考えください。また似通った商品がいつ入荷するかもわかりません。古物品とはそのようなものです。ご理解くださいませ。

パイオニア「FILL」シリーズの小型アンプです。「DIRECT エナジー MOS FET搭載 ピュアアンプ」というのが当時の売り文句でした。このサイズでこれだけしっかりした音が出るのか？と当時はもてはやされたアンプです。 
発売当時のメーカ公表資料がメーカーサイトにありますので、詳細はそちらをご覧になってください。
http://pioneer.jp/press/1998/0827-1.html
ウィキペティアに「Fill」ブランドについて詳しく紹介されてました。興味ある方はそちらをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/FILL

・概観程度について
前オーナー様は大切に扱っていなかったようで、あちこちにキズがあります。フロント面は綺麗ですが、天井や側面のスリキズは酷いものです。
キズや汚れは動作に影響ないことですが、外観程度に神経質な方は避けてください。
お付けする電源コードは社外品のものです。このケーブルにて動作確認しました。

・当方で簡単な動作確認した結果
特に不具合無く音が出ています。
強いていうと、Powerボタンの押し方にクセがあるような気がします。軽く「ポチッ」と押した程度では反応が無く、ちょっと強目にスイッチ押下で電源のon/offできました。
ボリューム等の操作でガリはありませんでした。
「Fine」モードを解除すると自動的にボリュームを絞る(電動ボリュームで勝手に動いた時はちょっとビックリしました)機能等、芸の細かい機能が搭載されてました。
当方のテストでは、「CD」のコネクタにDVDデッキの音声、「MD」のコネクタにMDを接続、スピーカ端子にスピーカを接続しました。それ以外の端子での音出し確認はしていません。
音質については当方の私感という断りをいれた上で次のように感じました。
「Fine」ではないモードでは、まぁー良くある一般的な高級コンポの音です。メリハリはっきりした音でスピード感があります。
このアンプの特質するところは「Fine」ボタンを押下してからでしょうか？
「Fine」で、なんともいえない分厚いしっとりとした音になります。これがこのクラスでMOSを搭載したアンプの本領ということでしょうか？
過度なドンシャリではなく、低音が閉まって力強くなります。これに中音域がさらに輪郭がかっちりとなりスピード感が増します。
「Fine」に切り替えてからは単なるミニコンポのスピーカでは音が役不足になり、ちょっと真面目なスピーカに交換して音出しテストしてみました。
具体的には、普及帯ミニコンポのスピーカだと、低音がポン付して箱鳴りになります。まったくもってスピーカが役不足になりました。
重さ1本7Kg程度のちょっと高級コンポ用スピーカ(ONKYO D-202A)に繋いで、まったりとしたいい感じの低音表現になりました。しっかりとしたエンクロージャーのスピーカでないとFineモードの運用はダメだと思います。
次に Technics SB-6A(高さ30cm程度のスピーカ) に繋いだところ、位相がしっかり出ているようで音像がピッタリと合いました。このクラスのアンプで音像が出るとは意外でした。
しかしこのクラスのスピーカで一般的な大型アンプの音と比較すると低音域がつまらないものになりつつあります。ということは、ブックシェルフサイズでしっかりしたスピーカ用途向けに設計されているのではないかと考えました。
最近は小型スピーカで楽しまれる方が多いので、そのクラス用にはこのアンプは向いていると思います。
そうそうスピーカケーブルでも音質が大きく変わりました。太めのOFCケーブルを用いると音切れと低音の締まりがいい感じになりました。
といった感じが私の感想です。(音質については個人によって捕らえ方が違うと思います。参考程度に読んでください。)

当方では分解メンテ等は一切しておりません。電気機器なので年式相応の内部的なヘタレがあるかも知れないことを考慮してください。現状にてお渡し、ノークレーム、ノーリターンです。
当方でテストしていないコネクタ部、その他の機能についての動作可否はわかりません。恐らく大丈夫だと思いますが、もし不具合があったとしてもお許し願います。
概観程度が酷いのでかわいそうなアンプですが、音が鳴ればそれでいいという実用品をお探しの方、または概観メンテ等をして綺麗に蘇生するぞという方が検討してください。