YAMAHA AX-900

ヤフオク！で落札されました。つきましては「売却済」となります。

再入荷はわかりません。古物品は時の縁なのでいつ同様の物が当方の手元に巡ってくるかは誰にもわかりません。時々「あの商品の再入荷はあるか？」と問い合わせがありますが、古物品で同等の物が巡ってくることはほとんど無いとお考えください。また似通った商品がいつ入荷するかもわかりません。古物品とはそのようなものです。ご理解くださいませ。

中古品です。音は出てますが、経年に伴うつまみ類にガリ、スイッチの接触不良といった点があります。操作時のガリを辛抱できるのであれば現状で楽しめると思いますができましたらスイッチ類をメンテして愛でてあげてください。
オーディオ黄金期に79800円戦争のラインナップにヤマハが投入したアンプです。一般的にオーディオ黄金期は価格を度外視した物量投入といわれますが、まさにそういった素性のアンプだと思います。
このアンプについて詳しく紹介されている他所様のページがありましたので、機能等のウンチクを知りたい方はそちらをご覧になってください。
情報が充実している「オーディオの足跡」さんの情報ページは次のところ
http://www.audio-heritage.jp/YAMAHA/amp/ax-900.html

写真には写ってませんが取扱説明書が付属します。

・概観程度について
概観程度は特に酷いキズはありません。この手のアンプにしては上出来の外観と判断します。
強いて言うならフロントパネル上角などに小さいミリ単位での小さい打ちキズがある程度です。後は中古品なのでよく見ると小キズがところどころにあるかと思います。
内部のよごれ確認のためにボンネットを開けました。特に酷い堆積ホコリはありませんが、経年なりのうっすらとしたホコリがあります。当方では内部掃除はしませんので現状のままボンネットを閉じました。
ボンネットを外したところの写真を用意しましたので内部汚れについてはそれを確認してください。尚、大きいコンデンサや電源が搭載されています。この内部を見てあの定価でこの物量なのか。と驚きました。

・当方で動作確認した内容
スピーカ端子A/Bにそれぞれスピーカを繋ぎ、背面の「CD」の端子にCDデッキを繋ぎました。
それ以外の接続端子に繋いでのテストはしておりません。
最初の小音量時に左スピーカから音が出ない症状がありました。ボリュームを８時ぐらいまであげると両チャネルから音が出ました。以降はボリュームを絞っても両チャネルより音が出ております。スピーカリレーの経年による接触不良かと思われます。
「TONE BYPASS」SWに接触不良があるようです。「TONE BYPASS」をOFFにすると左の音がでなくなりました。「TONE BYPASS」ON時は両方から音が出ております。
「TREBLE」「LOUDNESS」ツマミ操作時にガリあり。
「SUBSONIC FILTER」「HIGH FILTER」「MODE」「CD DIRECT」ボタン操作時に「ジリジリ」といった小音量のガリあり。
スピーカA/Bの切り替えボタン動作OK。

・音出しした感想
そうそう。オーディオパーツの動作確認をすると、「どんなオーディオ環境で確認したのか？当方の環境で使えるかの判断材料にしたい」という質問がたいてい数件あるのです。
ついては質問される前に、どういった環境で動作確認したか記しておきます。
個人により音については感覚が異なるかと思います。音質については当方の私感という断りをいれた上で次のように感じました。
もともと片方の音が出ない難有品ということで当方の手元へきました。そうか片方が音でないのならいい加減なテストでいいか。とコンポの小さいスピーカを最初に繋ぎました。
そしたら両方から音が出るじゃないの。それもいきなりコンポの小さいスピーカで音割れしている。はいはいこのスピーカじゃしんどいですねー。とスピーカを交換。
今度は、ちょっとまじめなオーディオテスト用にキープしている Technics SB-3Aを繋ぎました。このスピーカは音の輪郭の判断ができるので気に入っています。
さてこのスピーカでの音ですが….音の輪郭がくっきりでています。普及帯クラスのアンプなのであまり音に期待していなかったのですが、「およよ。なんかマシな音がするぞー」って感じで….
音の立ち上がりというのかな？音の出だしのキックがしっかりしています。でかいコンデンサ積んでいるからでしょうかねー。
輪郭がしっかりしているので音の臨場感がしっかりしているのですが、出力している音の幅が広いのでしょうねー。きっとこの上の高音や低音がしっかりでているだろうと思われるときにペシャッとした音に感じまして….
つまりTechnics SB-3 の容積ではしんどいのでは？と判断し「めんどくせーなー」と思いつつも当方のメインのオーディオに繋ぎ治しました。(実はヤマハAX-900の音を聞いたことなかったので半分楽しみだったりもします)
この状態で次の接続構成です。
・SACDデッキ SONY SCD-XB9
・ちょっと長い4mあるOFC素材のPINケーブル
・アンプは今回テストの個体 YAMAHA AX-900
・アンプからスピーカへのケーブルは、PC-OCC素材のケーブル 3m
・スピーカ DENON SC-5000 + リボンツィーター(Technics製を小型自作エンクロに設置)
たいした環境ではありませんが、この構成にて音出し確認いたしました。参考になりましたらと思います。
この組み合わせですっきりした綺麗な音になりました。
低音域がしっかりしています。表現としては極太系のカッチリした音です。強いて言うと「ドン」ではなく「ドスン」という誇張しないが太い低音です。
高音域はちょっと残念です。このクラスの音としては十分良くでているのだと思いますが高音域の輪郭が今ひとつで華やかさはありません。
ボーカルの音は綺麗です。女性ボーカルが楽器のちょい前に存在という感じで全体的に綺麗な立体感を感じました。サンスイ系の艶々なまめかしいボーカル系とは異なります。誇張しないボーカルです。
スイング系のジャズなどはホール感の質感というのかな？そういったものが凄く綺麗に表現されます。
オーケストラ物やライブ物もいい感じなのですが、高音域がもうちょっとに思えたからなのか空気感は感じませんでした。空気感はありませんが臨場感は十分あります。
結果として、この価格帯でこれだけの音を出すなんてヤマハは良心的にまじめなアンプを作っていたのかな。と思いました。
ちなみに私の耳では….中古相場で10万越えといった高級なアンプの空気感を知ってしまった者には物足りないと思います。(そのクラスのアンプと比較するのが間違っているのですが…)
そうではなく高級システムコンポからの比較では、ずっとマシな音になります。(相応のしっかりしたスピーカが必要です)
まじめにオーディオ入門で、まずは自分の耳の基準にするにはお勧めだと思います。
当方にて朝10時から夜7時ごろまで鳴らしました(途中線の繋ぎ換えなどで電源切っている時間はあります)。私の耳では音は問題なくでていると思います。
(厳密に音の歪みがないかはわかりません。私の耳がそこまでいいとは思ってません。)

当方にてガリや接触不良といった不都合を見つけてますし、前ユーザーからは問題あり品とのことで入手しております。当方でテストする限り音は出てますが動作を保証するものではありません。
かつての往年の名機かも知れませんが古いオーディオ機器です。当方で音出し確認しましたが、古い機械はいつ故障するかわからないのが実情です。運が悪ければ到着時に音がまったくでない可能性もあります。
当方ではメンテするスキルもありませんので現状にてそのままお渡しになります。つきましては、一切の動作保障なし、譲渡後の質問不可、返品不可の「再生確認できているがすごく古いので実質ジャンク扱い」を了承できる方のみ検討してください。
商品引取りに当方の所在地までこられる方は、動作確認されての引渡し可能です。コーヒーぐらいはおだししますので、ちょっとしたオーディオの雑談でもしてください。(当方は貧乏オーディオを楽しんでおります)
尚、当方はとても狭い部屋でいろいろと作業していますので、優雅なオーディオルームではありません。「え〜っ。こんな部屋のどこへ座れというのよ」という環境です。動作確認希望の方は動作確認作業スペース等を一緒に作ってもらいます。