Panasonic SU-AV100 (AVアンプ)

ヤフオク！で落札されました。つきましては「売却済」となります。

再入荷はわかりません。古物品は時の縁なのでいつ同様の物が当方の手元に巡ってくるかは誰にもわかりません。時々「あの商品の再入荷はあるか？」と問い合わせがありますが、古物品で同等の物が巡ってくることはほとんど無いとお考えください。また似通った商品がいつ入荷するかもわかりません。古物品とはそのようなものです。ご理解くださいませ。

バブル景気ど真ん中に発売されたAVアンプです。バブル期の製品なので景気よく物量投入されている代物かもしれません。なにより重たいのです。フロントパネルもアルミのような金属素材でがっしりしております。
なによりAV機器が贅沢品として扱われていた時代で、かつ、オーディオメーカとして豪華絢爛に制作していた良い時代の製品です。体力があった日本メーカの技術者が真面目に設計していた時代です。古くても良い製品だと思います。
AVアンプで5.1chですが、残念ながら当時物です。ドルビーサラウンドが搭載されているAVアンプです。DTSなんて規格はありません。さらにデジタル接続もなくアナログでの接続オンリーです。その点をご注意ください。
インターネットで調べたところ、なんと、フロントのＬ・Ｒそしてセンターに各１００Ｗ、サラウンドのＬ・Ｒに各５０Ｗのパワーアンプを内蔵した５チャンネル構成とのことです。すごい出力だと思います。さらにAV8系統、オーディオ5系統の計13系統の入出力を搭載しています。
このアンプについて詳しく紹介されている他所様のページがありましたので、機能等のウンチクを知りたい方はそちらをご覧になってください。
情報が充実している「オーディオの足跡」さんの情報ページは次のところ
http://audio-heritage.jp/TECHNICS/amp/su-av100.html
往年のテク二クス製品が一杯の「Technics file テク二クス資料館」さんの情報ページは次のところ
http://motor.geocities.jp/rtpcdp/TechnicsFile/odio/tecni/amp/su_av100.html

中古品です。当方入手してからLDを1枚、DVDを1枚、CDを1枚と、半日ほど音出しテストしました。特に不具合無く音が出ております。
サラウンド用途に合わせて各スピーカ端子に繋いだスピーカから音が出ております。もちろんドルビーサラウンドの再生も問題ありません。
外観程度は、あちこちに小キズあります。
フロント液晶パネルに目立つキズがあります。(液晶表示は十分読めます)
フロントパネル上左角周辺に目立つキズあります。
ボリュームリグにスリキズあります。
背面の各入力端子は経年によりクモリがあります。当方では入力端子の磨き作業はいたしません。入力端子の磨き方に拘られる方が時々おられますのであえて接続端子部分はメンテしないでお渡しします。各人の好みで接続端子を磨いてください。

当方のテストでは、「VDP1」にDVDデッキ、「VDP2」にLDデッキ、「CD」にCDデッキを接続、各スピーカ端子にスピーカを接続しました。それ以外の端子での音出し確認はしていません。
これだけ端子が一杯でかつ多機能になると、とても全てのテストはできません。当方でテストした限りでは不具合はありませんでしたがテストしていない接続方法でもしもの不具合があったとしてもお許しください。

当方はオーディオ専門ショップではありません。しかしオーディオが趣味なのである程度はわかっているつもりです。そういったアマチュアが動作確認して感じたことを正直に記していきます。
「素人のいうことなんて信用できるかー」といった一歩引いた視点で結構ですので、どんな音だったのかといった参考程度にしてください。
昨今の小型スピーカでサラウンドシステムを云々というタイプとは異なります。線の小さい音で小さい部屋でサラウンドシステムを楽しむというのではなく、それなりのリビングで背丈40cm程度のスピーカを配置して楽しむクラスだと思います。
もちろん力強い音を出しております。
特質するのは低音域の表現です。昨今のAVアンプは低音を「ドォーン」と余韻を起こして膨らむ傾向にありこれで小型スピーカやトール型スピーカで低音を出ているようにするタイプが多いのですが、このアンプは正攻法で低音が出ています。
ピュアオーディオからAVアンプへ拡張していく時代であり、またバブルで景気のよかった時代です。ついてはでかい電源を配置して力で押し切るというタイプだと思います。
低音の表現は「ドォーン」ではありません。「ドスン」という力量の詰まった音です。アニメ系では「ドスン」「ガキン」「バチン」という歯切れが良くかつ表現がみずみずしい音で表現されます。
映画にいたっては、後ろから迫ってくるコツコツといった靴音や、自動車のエンジン音はブォーンだけではなくその奥にバラバラといったファンの風切り音が入っているのが聴こえたりします。
こういった細かい音がちょっと増えているだけで妙になまめかしい音に感じるのも事実です。
と、良い点ばかりだけではありません。
２チャンネルの普通のステレオモードについては、正直にいいますと高級品のピュアオーディオにはかないません。音の奥行きの表現が苦手です。
高級ピュアオーディオの２チャンネルでは目の前にボーカル、右奥にドラム、ギターの歪みというのがあるかと思いますが、このアンプの２チャンネルでは全ての奥位置が一緒で、扇型に横に配置されて各楽器の位置が聴こえました。
まぁー、この値段でこれだけのスピーカをドライブする設計なので、それを２チャンネル専用設計高級アンプと比較するのはかわいそうというものです。
尚、ドルビーサラウンド録音されたソースをサラウンドモードで音出しすると、もちろん５本のスピーカから音が出て360度に音像が現れて妙な立体空間を体感できます。このアンプはそういう映画などを楽しむアンプです。
といった感じが私の感想です。(音質については個人によって捕らえ方が違うと思います。参考程度に読んでください。)

サラウンドについては「ドルビープロロジック」「SIMULATED」「HALL」「JAZZ CLUB」「LIVE CONCERT」とあります。
昨今の「DTS」「THX」「DSP」といった規格には対応していません。しかし、DVDソフトを確認してもらうとわかるかと思いますが大抵のDVDソフトは「ドルビーサラウンド」録音モードも収録されております。
DVDのメニュー画面より音源再生方法を「ドルビーサラウンド」に切り替えて再生し、このアンプで音出しすればサラウンドで360度の音像立体空間が楽しめます。
なにぶんバブルな時代の産物です。それ以降に規格設定された再生方法に対応できないのは仕方がないことです。それでも当時のサラウンドは完成度が高く今でも映像ソフトの多くにはサラウンドモード録音が収録されています。

リモコンが欠品しております。「AV鑑賞は遠くでゆったりとソファーに座ってリモコンでピッ」というのにこだわる方にはリモコン欠品はなにかと苦痛だと思います。この点をご承知ください。
尚、サラウンド設定、ボリューム設定なんて最初にしかさわらないさ。という、リモコンが無くても不自由しない方には大丈夫だと思います。

肝心の取説が欠品です。ちょっとオーディオに詳しい方ならアンプの後ろを見れば接続できるかと思いますが、取説が無いとどうして接続していいかわからない方にはつらいかと思います。
操作方法も同様で多機能なことがある意味で使い方を難しくしているかと思います。ちょっとオーディオ用語を理解できる方で感のよい方ならリモコンを見て試行錯誤すればすぐに使い方がわかるかと思います。
つまり、取説が無いと不安という方は、こういう多機能なアンプは避けた方がいいかと思います。

さてさてそういったAVアンプです。DVDソフト数本程度の投資で古い世代のものとはいえバブルで景気の良かった時代の音が楽しめると割り切って検討してください。

当方でテストする限り音は出てますが動作を保証するものではありません。
かつての往年の名機かも知れませんが古いオーディオ機器です。当方で音出し確認しましたが、古い機械はいつ故障するかわからないのが実情です。運が悪ければ到着時に音がまったくでない可能性もあります。
当方ではメンテするスキルもありませんので現状にてそのままお渡しになります。つきましては、一切の動作保障なし、譲渡後の質問不可、返品不可の「再生確認できているがすごく古いので実質ジャンク扱い」を了承できる方のみ検討してください。

古いアンプです。ここにいたるまでに何人の手を渡っているかわかりません。また古いアンプは過去に誰かがオーバーホールやメンテをされている可能性もあり、もしかしたらメーカ出荷時と内部構成が変わっている可能性があります。
そういったこともある程度考慮に入れたうえで、オーディオにちょっと詳しい方が触ってみる、音を聞いてみるという用途で考えてください。どちらかというと古いオーディオは難癖あってそれを克服するのが楽しいという方向けだと思います。
古いオーディオでしっかりした音を聞きたいという方は、当方のものではなくきちんとオーバーホールされている業者のLuxやMacinといったオーディオ趣味の方が良い評価をしているようなアンプをお求めになってください。

当方で音出し確認しましたが、その動作を保証するものではありません。メーカ出荷時の性能品質を保証するものでもありません。
できましたらメンテナンスされた上でマニアの方の手元に鎮座してもらえたらと思います。

当方ではメンテするスキルもありませんので現状にてそのままお渡しになります。つきましては、一切の動作保障なし、譲渡後の質問不可、返品不可の「音出し確認できているがすごく古いので実質ジャンク扱い」を了承できる方のみ検討してください。
古いオーディオはいつ壊れるかわからないのも事実です。まずないと思いますが輸送中の極端な振動衝撃によっては内部極小配線切断や半田クラックが発生するかもしれません。そういったことへの補償も当方はいたしません。ご承知の上でお願いします。
ついては、現状にてお渡し、手元に届いたものがどのような状態であったとしても、一切ノークレーム、質問不可、返品不可の実質ジャンク扱いで出品します。それを了承できる方のみ検討してください。